卒業式の日の告白

卒業式の日、彼が帰るのを下駄箱の近くで待っていました。
なかなか来ません。
すると、おせっかいな友達が「呼んできてあげたよー」と誰かと一緒に歩いてきました。
しかし、一緒にいるのは、私が大好きな彼ではありません。
なんと、友達が連れてきたのは、私でもたまに見間違うほど彼に似ている、まったく関係のない人だったのです。

しかし、誰にでもいい顔をしてしまう私は、ここで「この人じゃない」というとこの人を傷つけてしまうと思い、つい「ごめんなさい。あなたのことが好きだった人が恥ずかしくて顔を見れないと言っています。この花を預かって来ました。」と言って、大好きな彼に渡すはずの花を渡してしまったのです。

その間に私の好きな彼は自宅に帰ってしまい、私は想いを伝えることができませんでした。
当時は携帯電話など普及していなく、彼とはその後会うことはできませんでした。

今、私は東京都に住んでいるのですが、実家に帰るたびにこの事を思い出して切なくなります。